(注:今回はいつもにも増した妄想癖です。)
36年の前の2月、彼は50を前に最初の絶頂期を極めていた。
前の年の参議院選挙で惨敗した党を僅か、半年あまりで立て直し勝利に導く立役者となった。
形式上の最高権力者すれ、「神輿は軽くて、〇ーがいい。」と言って憚りなく、
豪腕と呼ばれ、まさに彼を中心に政界は回っていた。
ただ、おごれるのものは久しからずの世の習いか、彼の性格によるものか、
親しい仲間や子分は去り、「彼は終わった。」と幾度となく言われた。
しかし、彼の所属していた巨大な組織に挑戦をし続け、二回ほど勝利をおさめる立役者となった。
ただ、一般的には彼は「壊し屋」「政治家ではなく政治屋」等と揶揄されることが多かった。
そして、次第に彼は時代に遅れた老害扱いされるようになった。
今や、彼が時代の寵児だった頃にはひよっこだったと歯牙にもかけない人物にすら相手にもされないようになっていた。
そして、この2月、戦後2回目の2月の総選挙の日に彼はただの人となった。
かつて、彼が心血を注いで導入した制度が彼に引導を渡したのか、それとも再び捲土重来するのか・・・・
ただ、時計に針だけは進んでいる。(2026.2.10 小田村清)